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海外の探偵の話

海外の探偵が活躍する話は映画や小説ではけっこう見かけますが、実際には普段聞く機会はあまりないですよね。

私が海外の探偵のエピソードとして記憶しているものがいくつかあるんですが、大きく印象に残っているのはこのあたりです。

アメリカの嘘つき探偵?

知っている方は知っていると思いますが、1990年代アメリカのカリスマロックバンド「ニルヴァーナ」のヴォーカリストだったカート・コバーンは、人気も絶頂期だったころに失踪して拳銃自殺したんですよね。

麻薬リハビリ施設を脱走した後のことだったのですが、実はその時にカート・コバーンの奥さんであるコートニー・ラヴ(同じくロックバンドのヴォーカリスト)の依頼を受けて私立探偵(トム・グラントというらしい)がカートの行方を探していたらしいのです。

その後どのような経過を辿ったのか?

私立探偵はカートを発見できませんでした。

カートの遺体を発見したのは、カート自宅の電気設備にきた作業員だったそうです。

ちなみに警察も発見することはできませんでした。

さまざまな疑惑が浮かんでいたらしいですが、遺書らしきものがあったことなどから自殺と断定されています。

数年前に「カート・コバーンは妻であるコートニーに殺された」などと銘打った映画が公開されました。 この映画は件の私立探偵が約20年間、独自に捜査をしてコートニーがカートを殺害した証拠を集めたというのです。

これにはコートニーもお怒りで裁判所に差止めを訴え、それは認められました。 カートのバンド仲間だったデイヴ・グロールによれば「95%が嘘」らしいんですが。

スペインのサッカー選手監視

スペインの超人気サッカークラブ「バルセロナ」に在籍(2020年現在も在籍)する人気選手ジェラール・ピケ選手、世界的人気歌手シャキーラさんの夫としても知られていますね。

このピケ選手ですが、バルセロナ経営陣によってなんと1年以上も私生活を監視されていたのです。 といっても経営陣が直接監視していたわけではなく、スペイン国内の探偵社に依頼していたようです。

素行調査をされたのはピケ選手がバルセロナへ加入(復帰)してから1年後あたり。 バルセロナ経営陣が問題にしていたのは、おそらくピケの素行が芳しくないとの噂があり、サッカーの試合への影響やスキャンダルが起きてしまうことを懸念していたんでしょうね。

カジノで一晩に数十万使う、は十分に金持ちのピケ選手なら大した事ではなさそうですが、 車で平均170km、200km超えで走行など、サッカー選手としてはちょっとまずいこともしていますね。 また、事実かどうか知りませんが、「深夜○時から○時まで通話していた」など通話に関する報告もなされていたらしいです。 ここまで情報を仕入れられたならかなり優秀な探偵社だったと言えそうですね。

一応、ピケ選手はここまでバルセロナでプレーを続けていますので、ピケ選手にとっても調査されたことが何らかの役に立ったかもしれません。

このようにたまに耳にする海外の探偵のエピソードはなかなか興味深いものと言えます。