ハードボイルドとは

「ハードボイルド」に憧れて、探偵になってみたい、探偵という職業を目指そう、という人もいるのではないでしょうか。

映画や小説などでは、探偵の姿は事件の謎を解き明かしたり、真相に迫るために悪の組織との銃撃戦や格闘シーンなどが描写されたりしますよね。
実にかっこよく思います。

そもそもハードボイルドとは一体どのようなものなのかということから書いてみますと、英語のスペルで書くと「Hard-Boiled = 固く茹でられた → 固ゆで卵」というのが元の意味なんですね。

元の意味が食べ物というのはちょっと意外ですが、そこから感情に流されない、冷酷非情などの人物のキャラクターを指す言葉へと変わっていったようです。

さらに、ハードボイルドは主に小説の分野で使われ始めた用語で、ハードボイルド小説の先駆けとなったのは有名な小説家であるアーネスト・ヘミングウェイだそうです。

ヘミングウェイは戦争をテーマとした作品が多いようなので、最初から必ずしも探偵とハードボイルドが結びついていたわけではなかったわけですね。

探偵とハードボイルドの関係

探偵が関係するのはミステリー小説の分野です。

ミステリー小説では、主人公の探偵が事件の謎を解き明かすというのが定番となっていたわけですが、従来の主人公探偵は「思索する」ことを中心に描かれていました。
代表的なのが世界的に有名なシャーロック・ホームズです。

しかし、そういったトリックや謎解き中心の描き方に反発を覚えた主にアメリカの作家たちが、ミステリー小説の探偵とハードボイルドを結びつけたのです。

ハードボイルドの探偵は「行動する」ことを中心に描かれます。
端的に言えば「感情に流されず行動する探偵」がハードボイルドなわけですね。

前置きが長くなりましたが、一方で現実の探偵はどうなのでしょう。
現実の探偵は、浮気などの依頼者の悩みも聞きますし、調査での張り込みでは周辺住民に迷惑がられることもあり、事務所経営に頭を悩ませたりするんですね。

あまり大きな声では言えませんが、場合によっては走って逃げなければならない状況すらあったりします。ごくまれに、ですけど。

自分たちの事務所にいかに多くの依頼を引っ張るか、他社を出し抜くための宣伝競争ばかりが激しく、挙句に依頼者とのトラブルを起こしてしまうケースも見られます。
ハードボイルドとは程遠い現実です。

探偵を職業として経験した者ならおそらく「ハードボイルドな探偵になりたい」なんて聞いたら鼻で笑うのが普通でしょう。

ただ、ハードボイルドの「感情に流されない」という部分は、探偵にとって実は重要なことかもしれないとも思います。
事務所の経営も調査現場も依頼者への対応も、本来どれもが厳しいもののはずです。

探偵業界で、探偵として生き残っていくには、意外とハードボイルドから学ぶことがあるのかもしれません。