世界の名探偵について(2)

私でも聞いたことがある世界的名探偵のご紹介「世界の名探偵について(1)」からの続きになります。

フィリップ・マーロウ

チャンドラーの9命題でも知られる作家レイモンド・チャンドラーの作品に登場する探偵です。
チャンドラーはハードボイルドな探偵小説の先駆け的存在であり、フィリップ・マーロウはハードボイルド探偵の代名詞となっています。
ちなみにハードボイルドな主人公の特徴には、行動的、ストイック、タフ、非情などが挙げられます。

人物像としては、

・身長約187㎝
・体重約86km
・42歳
・地方検事局を命令違反で免職
・悪党に弱みを握られることがある
・警察には服従しない

マーロウにはハードボイルド的な、印象的な名言がいくつかあります。
「タフでなければ生きていけない。優しくなれなければ生きている資格がない」
「さよならを言うことは少しのあいだ死ぬことだ」
少し大げさでカッコつけた言い回しにも感じますが、意味することを考えると心に染みる言葉ではありますね。

マーロウを演じた俳優ではハンフリー・ボガートが特に知られていますが、チャンドラーとしてはケーリー・グラントが一番イメージに近かったとしています。
日本人でも浅野忠信さんが演じたことがあるようです。

アルセーヌ・ルパン

フランスの作家モーリス・ルブランの小説「ルパンシリーズ」に登場する主人公です。
ルパンは誰でも一度は名前を聞いたことがあると思いますが、まずイメージするのは「怪盗」のイメージですよね。
しかし、ルパンシリーズではルパンが探偵として登場する推理小説もかなり作られており、優れた推理小説として前述のエラリー・クイーンが高評価しているものもあります。

人物像としては、

・フランス人
・冒険家
・変装の名人で多くの名前を持つ
・主に貴族や金持ちから宝石・美術品などを盗む
・何度も逮捕されるが脱獄の名人
・女性が大好き
・親日家

ルパンの外見的イメージに「シルクハットと片眼鏡」というものがありますが、実は作品中で1回もそのような描写はないんだそうです。
本の表紙に描かれたルパンのイラストがこのようなスタイルだったことから、いつのまにかイメージとして広く伝わってしまったということなんですね。

ルパンが35歳の頃、ジム・バーネットという名前を使って探偵社(バーネット探偵社)をパリで開業しています。
何と「調査無料」との看板を掲げていたとか。
詳しくはわかりませんが、怪盗の腕を発揮してその調査関係者の悪党から利益を上げていたんでしょうね。
依頼は知り合いの刑事から頼まれていたようです。

そしてルパン作品にはあのシャーロック・ホームズが登場しますが、何と作者コナン・ドイルに無断で登場させてしまったようなのです。
現代で言えば著作権法違反、しかもホームズが間違えて別人を撃ち殺すという設定。
ドイルから抗議の書面が届いたという話もあり、後にエルロック・ショルメに名前を変更したそうです。

出演作品:アルセーヌ・ルパンシリーズ「カリオストロ伯爵夫人」「八点鐘」「バーネット探偵社」等